
釣り糸の号数と強度を理解し、最適なラインを選ぼう!
釣り糸(ライン)の選び方は、釣果を大きく左右する重要な要素です。
しかし、初心者の方にとっては「号数」「ポンド(lb)」などの用語が難しく感じることもあるでしょう。
- 「号数」とは何か?
- 「ポンド(lb)」とはどんな単位なのか?
- ナイロン・フロロカーボン・エステル・PEラインの違いは?
- どのラインを選べばいいの?
こんな疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、釣り糸の号数とポンド(強度)の関係をわかりやすく解説し、ナイロン・フロロカーボン・エステル・PEラインの違いを詳しく紹介します。
また、釣り糸を選ぶ際に役立つ 「号数とポンド(lb)の対応表」 も掲載しています。
この記事を読めば、あなたにピッタリの釣り糸を選べるようになります!
1.釣り糸の基本知識|号数とポンド(強度)の意味を理解しよう
釣り糸(ライン)には、「号数」 や 「ポンド(lb)」 という単位が使われます。
これらを理解することで、ターゲットの魚や釣り方に最適なライン を選ぶことができます。
1.1 号数とは?釣り糸の太さを表す単位
「号数」 は、日本で広く使われる 釣り糸の太さ を示す規格です。
ナイロンライン、フロロカーボンライン、エステルラインのような 単一素材(モノフィラメント) のラインは、号数ごとに標準直径が定められています。つまり、ナイロン・フロロ・エステルラインであれば、同じ号数であれば太さが同じということです。ラインの号数と強度はここでは関係ありません。
✅ 号数と標準直径の例(ナイロン・フロロ・エステル)
号数 | 太さ(mm) |
---|---|
0.8号 | 0.148mm |
1号 | 0.165mm |
2号 | 0.235mm |
3号 | 0.285mm |
4号 | 0.330mm |
⚠️ PEラインの号数は異なる!
PEラインの場合、同じ号数でもナイロン・フロロより細く、強度が高い のが特徴です。
1.2 ポンド(lb)とは?ラインの強度を示す単位
「ポンド(lb)」 は、釣り糸が耐えられる 最大荷重 を示す単位です。
1ポンド(1lb)は 約453g に相当し、ポンド数が大きいほど強度が高いことを意味します。
✅ ポンド表記の例
- 4lb(1.8kgまで耐えられる)
- 8lb(3.6kgまで耐えられる)
- 12lb(5.4kgまで耐えられる)
⚠️ ポンド数はあくまで目安!
- 結束方法や摩擦の影響 により、実際の耐荷重は変動する
- メーカーごとに強度の基準が異なる こともあるため、ラベルの記載を確認することが大切
(この荷重までなら切れることはないという指標と、この荷重で絶対に切れるという二つの指標があり、メーカーにより使用する指標が異なります。)
1.3 号数とポンド数の関係|なぜラインによって違いがあるのか?
「号数が同じでも、ラインの種類によってポンド数(強度)が違う」のはなぜでしょうか?
これは、ラインの素材や製法の違い によるものです。
🔹 ナイロン・フロロ・エステル
- 号数が同じ = 太さが同じ
- しかし 素材の強度の違い により、ポンド数(強度)が異なる
🔹 PEライン
- 号数が同じでも、ナイロンやフロロより細く、強度が高い
- PEラインは 細くても強度が高い ため、遠投や大物狙いに最適
例えば、ナイロンの2号ライン(約8lb) と PEの2号ライン(約40lb) では、
同じ2号でも強度が大きく異なる ことがわかります。
1.4 ラインの号数とポンドの関係まとめ
✔ 号数 = ラインの太さ
✔ ポンド(lb) = ラインの最大荷重(強度)
✔ ナイロン・フロロ・エステルは、号数ごとに標準直径が決まっている
✔ PEラインは、同じ号数でも強度が大きく異なる
2.釣り糸の種類と特徴|ナイロン・フロロ・エステル・PEラインの違いを徹底解説!
釣り糸(ライン)は、ナイロン・フロロカーボン・エステル・PE の4種類が主流です。
それぞれのラインには 特徴やメリット・デメリット があり、釣り方やターゲットに応じた使い分けが重要になります。
ラインの種類別特徴まとめ
ラインの種類 | 特徴 | メリット | デメリット | 主な用途 |
---|---|---|---|---|
ナイロン | 柔軟で扱いやすい | 初心者向き・ショック吸収性◎ | 吸水性があり劣化しやすい | 汎用的な釣り全般 |
フロロカーボン | 耐摩耗性が高い | 感度◎・根ズレに強い | 硬くて扱いにくい | 底釣り・筏釣り・バス釣り・ハリス |
エステル | 高感度で軽量 | 微細なアタリが取りやすい | 伸びが少なく衝撃に弱い | ライトソルト・トラウト |
PEライン | 超高強度・細くて軽い | 強度◎・飛距離UP | 摩擦に弱くリーダーが必要 | シーバス・青物・オフショア |
2.1 ナイロンライン|初心者でも扱いやすい万能ライン
🔹 ナイロンラインの特徴
ナイロンラインは 伸縮性があり、ショックを吸収しやすい のが特徴です。
しなやかで扱いやすく、釣り初心者でもトラブルが少ないのが魅力です。
✅ メリット
–柔軟で扱いやすい → 初心者向き
–伸びがありショックを吸収 → 魚の引きに強い、魚がバレにくい
–価格が安い → コスパが良い
⚠ デメリット
–吸水性があり劣化しやすい → 定期的に交換が必要
–水中で浮きやすい → 底釣りや、ルアー・仕掛けを沈めたい時には不向き
🎣 おすすめの釣り
- 汎用的な釣り全般(エサ釣り・磯釣りの道糸など)
おすすめのナイロンライン
「サンヨーナイロン アプロードGT-R」

2.2 フロロカーボンライン|耐摩耗性と感度に優れたライン
🔹 フロロカーボンラインの特徴
フロロカーボンラインは、耐摩耗性が高く、感度が良い のが特徴です。
比重が大きく 水に沈みやすいため、底釣りやルアーフィッシングに適しています。
✅ メリット
–耐摩耗性が高く、根ズレに強い → 魚にラインを擦られても耐えられる
–水中で沈みやすい → 底釣りに最適
–紫外線や吸水による劣化が少ない → 長持ちする
⚠ デメリット
–硬くて扱いにくい → 太い糸をスピニングリールに巻く際には注意が必要
–ナイロンより少し価格が高い → コストがかかる
–水中で沈みやすい→根掛かりしやすい
🎣 おすすめの釣り
- 底釣り・バス釣り・筏釣り
- 針を結ぶハリスとして使用
おすすめのフロロカーボンライン
「クレハ シーガー フロロマイスター」

2.3 エステルライン|超高感度でライトゲームに最適
🔹 エステルラインの特徴
エステルラインは、ナイロンよりも硬く、フロロよりも伸びが少ない のが特徴です。
極細のラインで非常に感度が高く、繊細なアタリをキャッチしやすい ため、アジングやエリアトラウトなどの ライトなルアーゲーム に向いています。
✅ メリット
–感度が非常に高い → 微細なアタリを逃さない
–ナイロンよりも比重が大きく、沈みやすい
–伸びが非常に少ない → 軽量ルアーの操作性◎、アワセを入れやすい
⚠ デメリット
–伸びが少なく、衝撃に弱い → 突然の負荷で切れやすい
–結束強度が低い → ノットに注意が必要
🎣 おすすめの釣り
- アジング・エリアトラウト・ライトゲーム
おすすめのエステルライン
「バリバス スーパートラウトエリア ES2 エステル」

2.4 PEライン|高強度・遠投向けの最強ライン
🔹 PEラインの特徴
PEラインは、ポリエチレン繊維を編み込んだラインで、同じ号数のナイロンやフロロの4~5倍の強度を持つ のが特徴です。
細くて軽いため 遠投性能が高く、大型魚にも対応可能 です。
✅ メリット
–超高強度・軽量で飛距離が伸びる → 遠投が必要な釣りに最適
–細くても強い → ナイロンやフロロ・エステルラインより圧倒的な強度
–水に浮く → トップウォーターやルアーフィッシングに向いている
⚠ デメリット
–摩擦に弱い → 根ズレすると切れやすい
–リーダー(フロロ・ナイロン)が必須 → 直結するとトラブルになりやすい
🎣 おすすめの釣り
- シーバス・ヒラメ・マグロ・ジギング
- エギング・ショアジギング・オフショアゲーム
おすすめのPEライン
「シマノ ピットブル 8本編み」

2.5 釣り糸の種類まとめ
・ナイロンライン → 初心者向き・汎用的
・フロロカーボンライン → 耐摩耗性◎・底釣り向き
・エステルライン → 超高感度・ライトゲーム向き
・PEライン → 超高強度・遠投性能◎
釣りのスタイルに合わせて適切なラインを選ぶことで、より良い釣果を得ることができます!
次のセクションでは、「号数とポンド(強度)の対応表」 を詳しく解説していきます。
3.釣り糸の号数とポンド(強度)の対応表|ナイロン・フロロ・エステル・PEライン比較
釣り糸(ライン)の「号数」と「ポンド(lb)」の関係は、素材によって異なります。
ナイロン・フロロカーボン・エステルラインは 直径ごとに規格化 されていますが、PEラインは素材が異なるため 同じ号数でも圧倒的に強度が高い のが特徴です。
以下の対応表を参考に、釣りのスタイルに適したライン を選びましょう!
ナイロン・フロロカーボン・エステルラインの号数と強度(ポンド・kg)
号数 | 強度(lb) | 強度(kg) | 太さ(mm) |
---|---|---|---|
0.2 | 1 | 0.45 | 0.074 |
0.3 | 1.2 | 0.54 | 0.090 |
0.4 | 1.6 | 0.72 | 0.104 |
0.5 | 2 | 0.91 | 0.117 |
0.6 | 2.4 | 1.09 | 0.128 |
0.8 | 3 | 1.36 | 0.148 |
1 | 4 | 1.81 | 0.165 |
1.2 | 4.8 | 2.18 | 0.185 |
1.5 | 6 | 2.72 | 0.205 |
1.75 | 7 | 3.17 | 0.220 |
2 | 8 | 3.63 | 0.235 |
2.5 | 10 | 4.54 | 0.260 |
3 | 12 | 5.44 | 0.285 |
3.5 | 14 | 6.35 | 0.310 |
4 | 16 | 7.25 | 0.330 |
5 | 20 | 9.07 | 0.370 |
6 | 22 | 9.98 | 0.405 |
7 | 25 | 11.34 | 0.435 |
8 | 28 | 12.70 | 0.470 |
10 | 35 | 15.87 | 0.520 |
12 | 40 | 18.14 | 0.570 |
14 | 45 | 20.41 | 0.620 |
16 | 50 | 22.68 | 0.660 |
18 | 55 | 24.94 | 0.700 |
20 | 60 | 27.22 | 0.740 |
PEラインの号数と強度(ポンド・kg)
号数 | 強度(lb) | 強度(kg) | 太さ(mm) |
---|---|---|---|
0.1 | 4 | 1.8 | 0.045 |
0.2 | 5 | 2.3 | 0.060 |
0.3 | 6 | 2.7 | 0.074 |
0.4 | 8 | 3.6 | 0.090 |
0.5 | 10 | 4.5 | 0.104 |
0.6 | 12 | 5.4 | 0.128 |
0.8 | 16 | 7.3 | 0.148 |
1 | 20 | 9.1 | 0.165 |
1.2 | 25 | 11.3 | 0.185 |
1.5 | 30 | 13.6 | 0.205 |
2 | 40 | 18.1 | 0.235 |
2.5 | 50 | 22.7 | 0.260 |
3 | 60 | 27.2 | 0.285 |
3.5 | 70 | 31.8 | 0.310 |
4 | 80 | 36.3 | 0.330 |
5 | 100 | 45.3 | 0.370 |
6 | 120 | 54.4 | 0.405 |
7 | 140 | 63.5 | 0.435 |
8 | 160 | 72.6 | 0.470 |
10 | 200 | 90.7 | 0.520 |
号数とポンド(強度)対応表の見方
🔹 ナイロン・フロロ・エステルライン は 同じ号数なら太さが共通
🔹 PEラインは同じ号数でも強度が圧倒的に高い
🔹 ターゲットの魚種・釣り方に応じて適切な強度を選ぶことが大切!
例えば:
- ライトゲームなら エステル0.3号(約1.2lb)
- バス釣りなら ナイロンorフロロ 1.5号(約6lb)
- シーバス・青物なら PE 0.8号(約16lb)以上
- ジギング・オフショアなら PE 2号(約40lb)以上
釣り糸の号数と強度(ポンド)の基礎知識まとめ
本記事では、釣り糸の 「号数」と「強度(ポンド)」の関係 について詳しく解説しました。
それぞれのラインの特徴を理解し、最適なものを選ぶことで 釣果を大きく向上させる ことができます。
✅ この記事のポイントおさらい
・号数とは? → 釣り糸の太さを表す単位(ナイロン・フロロ・エステルは共通)
・ポンド(lb)とは? → 釣り糸が耐えられる最大荷重(1lb = 約453g)
・ナイロン・フロロ・エステルラインは、号数ごとに太さが統一されている
・ PEラインは、ナイロン・フロロより細くても強度が高い(同じ号数なら約4〜5倍の強度)
・ 釣りのスタイル・ターゲットに適したラインを選ぶことが重要!
🔹 各ラインの特徴まとめ
ラインの種類 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|
ナイロンライン | 柔軟で扱いやすく、初心者向き | 汎用的な釣り全般 |
フロロカーボンライン | 耐摩耗性が高く、感度◎ | 底釣り・ルアー釣り |
エステルライン | 高感度で細いラインでも強度◎ | ライトゲーム(アジング・メバリング) |
PEライン | 超高強度・遠投性能◎ | シーバス・青物・オフショアジギング |
📌 釣り糸選びのポイント
- ターゲットの魚に適した強度を選ぶ
- 釣り場の状況(根ズレの有無・遠投の必要性)を考慮する
- 仕掛けやルアーに適したラインを使用する
適切なラインを選んで釣果アップ!
釣り糸の号数や強度を理解することで、より快適で効率的な釣り が楽しめます。
特に、ターゲットや釣りの種類に応じたライン選び が重要です。
「この号数と強度で合っているかな?」と迷ったときは、本記事の 対応表 を参考にしてみてください!
🎣 最適なラインを選び、快適な釣りライフを楽しみましょう!